引越しと思い出は少ない荷物の箱の中に

京都での大学生活を満喫し、超氷河期の就職活動の末、 卒業間際にすべりこみで決まった就職先の赴任先がなんと四国。 卒業式も含め、期限までは10日もありません。 さあ急いで引っ越しの準備に取り掛からねばというプレッシャーと気になるのは引っ越し料金。

引っ越しは自分がアルバイトした時も日給8,000円ももらえた高額案件。 たしか同じ市内でも最低100,000円はかかると聞いたような記憶がよみがえります。 アパートを解約し、敷金で払おうともくろみましたが、返金は2か月先とのこと。 顔を青くしながらほかに手段はないかと手を尽くしました。

引っ越し代は後からもらえるとはいえ、そこは貧乏学生。手持ちのお金に余裕などはありません。 ざっと見ただけでベッド・収納BOX・楽器など、この荷物をどうしたらいいのだろう? 宅配便で送るか?いや無理無理などと思案しながら、 ダメもとで引っ越し業者に連絡してみようと思い、某大手運送会社に電話をしました。 そこでの回答は意外や意外、「2万以内でいけますよ」とのこと。

いやいや、この人わかってないなー。新人さんかな?だって京都から四国へ引っ越しですよ? 2万で済むわけないじゃない。でも、こちらとしては願ってもない話。 2万で出来るもんならやってもらおうじゃないですか。 少しイヤミな感情を押し殺しつつ、引っ越し当日、業者を待ち構えていました。

当日来たのは2人。アパートの下には2tトラックと2m×1.5mほどのコンテナ。 そんな箱にはいるわけないじゃん!と思いながら見ていると、 「じゃ、始めますね」の一声で作業開始。 どうすんのかな?と思う暇もなく、早い早い! 2人であっという間にそのコンテナにすべてが詰め込まれてしまいました。 私が4年間コツコツかけて思い出を詰め込んだこの部屋の少ない荷物。 お兄さんがコンテナに詰めるのに15分!唖然とする私にお兄さんが一言。 「荷物だいぶ少ないんで、~円です」